人権教室~いじめ防止について考えよう~

 今日は、北見人権擁護委員協議会の人権擁護委員の皆さんによる「人権教室」を行い、「どうしていじめが起こるのか」「どうしたらいじめを防ぐことができるのか」ということを3~6年生のみんなで考えました。
北見人権擁護委員の皆さん

 授業では、『プレゼント』というDVDを視聴しました。主人公がお友達の誕生日プレゼントをお店で買う約束をしたのですが、母親のアドバイスを受けて手作りのプレゼントを贈りました。ところが、お友達は約束をしていたものの方がよかったと言います。それを機に主人公への無視やからかいなどが広がっていきます。ある日、そのお友達の大切にしていた犬が行方不明になります。いじめを受けていたにもかかわらず、「いじめをいじめで返せば、いじめはなくならない。」と言って主人公も必死に探します。このことを通して、いじめにかかわっていたみんなが自分のいじめに気づき仲直りしていくという内容です。
『プレゼント』というDVDの視聴
 
友達と考えを交流しています。
 
「みんな、自分の考えを発表してすばらしいですね。」
と褒めていただきました。

 DVDを見た児童は「犬がいなくなったのは、いじめをしている飼い主にいけないことだと気づかせたかったのかもしれない。」「それが犬(コロ)からの本当のプレゼントだったのかもしれない。」と考えました。相手の気持ちを受け入れること、相手の気持ちを考えることが大事なんだねということをみんなで確認しました。
「相手の気持ちを受け入れること、相手の気持ちを考えることが大事なんだね。」

 授業の最後には、児童へのプレゼントとして手品を披露してくれました。10年前の本校の校長先生です。「種もしかけもございます。」という語りかけも楽しく、歓声も上がりました。マスコットのプレゼントもいただきました。

手品のプレゼント「種もしかけもございます。」

人権イメージキャラクター「人KENまもるくん・人KENあゆみちゃん」のプレゼント
 
人KENあゆみちゃん
 
最後のお礼のあいさつ

 いじめは「いじめをしている人」と「いじめられる人」との関係だけではありません。「いじめをはやし立てる人」「見て見ぬふりをする人」「全く気づかない人」「助けたいと思いつつも行動に移せない人」「いじめに立ち向かう人」「陰ながら支える人」など様々です。
 チクるというと、告げ口や悪口のイメージがありますが、自分が嫌なことをされた時に「訴える」ということは何も悪いことではありません。いじめを見たり感じたりした時に、傍観者とならず信頼できる誰かに訴える・伝える勇気があればと思います。その前に、いじめのない世の中にすることが一番です。
 私たちは、いじめの未然防止に向けた取組を進めるとともに、児童の様子について常にアンテナを高くしていくことが大事だと思っています。もしも、私たちの気づかないところで心配なことがありましたらいつでもお知らせください。いじめはどこでも起こり得ることと考え、真摯に向き合い児童と保護者の皆さんに寄り添って解決していきたいと考えます(学校のホームページに、「学校いじめ防止基本方針」を掲載していますのでご覧ください)。

 本日は北見人権擁護委員の皆さんにお世話になりました。ありがとうございました。(記:天野)