「積もった雪」

 上の雪
 さむかろな。
 つめたい月がさしていて。

 下の雪
 重かろな。
 何百人ものせていて。

 中の雪
 さみしかろな。
 空も地面(じべた)もみえないで。


 毎週金曜日の朝に行っている「詩の暗唱」で、児童が読む詩の一つです。金子みすゞさんの「積もった雪」です。雪を「上の雪」「下の雪」「中の雪」として目を向け、それぞれに思いを寄せています。物事を表面だけでとらえずに、様々な角度から目を向けること。そして相手の身になって考えることが大事だということに気づかされます。

この後、先生方の前で覚えた詩を一人ずつ発表します。

 今朝も「詩の暗唱」でたくさんの詩を覚え、先生方の前で発表しています。2文くらいで終わるものもあれば、20行以上あるもの、漢字ばかりのもの、語呂がよく覚えやすいものなど様々です。たくさんの詩を覚えて発表する児童のそれまでの努力に拍手を送ります。(記:天野)